【2025年版 総合】
江戸川区 不動産売却相場の動向分析
と今後の需要予測
2022年~直近にかけての、江戸川区における不動産売却相場の動きを振り返りつつ、2025年以降はどこのどのような物件に需要がありそうかの予測もしています。
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- 【2025年版 総合】江戸川区 不動産売却相場の動向分析と今後の需要予測
江戸川区
一戸建て(築古・中古)売却相場の
2022年から現在までの動向分析と
2025年以降の需要予測
江戸川区 中古一戸建ての売却価格推移
【表 2022年から直近の一戸建ての平均売却価格推移(単位:万円/月)】
2022年度はこれくらいで売れました
仲介 6,866万円で売れました
買取 4,806万円で売れました
2023年度はこれくらいで売れました
仲介 6,670万円で売れました
買取 4,669万円で売れました
直近はこれくらいで売れています
仲介 5,020万円で売れました
買取 3,514万円で売れました
江戸川区で売れた一戸建て(築古・中古)の特徴を比較
江戸川区で売れた一戸建て(築古・中古)の特徴を、年次で比較します。
2023年は2022年と大きな変化はありませんでした。
江戸川区では「築年数17年」「建物面積139㎡」「土地面積106㎡」前後の中古一戸建てに人気が集まったことが分かります。
【江戸川区で売れた一戸建て(築古・中古)の特徴 年次推移】
売れた特徴 | 2022年 | 2023年 |
---|---|---|
築年数 (平均) |
17.3年 | 16.1年 |
建物面積(平均) | 139.95㎡ | 132.97㎡ |
土地面積(平均) | 106.51㎡ | 107.77㎡ |
価格(平均) | 6,866万円 | 6,670万円 |
2025年以降の一戸建て(築古・中古)需要予測
ずばり、
江戸川区の中古一戸建ては、
- 成約件数が増加傾向であることから、今後も一定の需要が見込めるでしょう。
- 船堀駅周辺で人気が高まっていく見込みです。
成約件数は増加傾向
江戸川区の中古一戸建て市場は、上表の売却価格の推移を見ると下落傾向にあることが分かります。
ただし、価格の下落は需要の減退を示しているわけではありません。
江戸川区を含む城東地区(江戸川区、台東区、江東区、墨田区、葛飾区、足立区、荒川区)の中古一戸建ての成約件数は2022年から増加し、2025年の3月時点は過去3年間の同時期と比較して最多となっています。
【中古一戸建て成約件数 比較】
年/月 | 取引件数 |
---|---|
22年3月 | 76件 |
23年3月 | 68件 |
24年3月 | 96件 |
25年3月 | 127件 |
参照:レインズ|月例マーケットウォッチ 2023年(令和5)年3月度
参考:レインズ|月例マーケットウォッチ 2025年(令和7)年3月度
つまり、さまざまな価格帯の物件が取引されていることを示しており、需要は安定しているといえます。
加えて、近年は人件費や資材高騰の影響で新築一戸建ての価格は上昇しています。
価格の高さから新築一戸建ての購入を躊躇っている層から中古一戸建ては注目を集めており、2025年以降も継続してニーズが見込めるでしょう。
今後の発展が見込める船堀駅周辺
江戸川区には、JR総武線や都営地下鉄新宿線、東京メトロ東西線の停車駅があり、都心までのアクセスは抜群です。
現在、特に注目されているのは船堀駅周辺です。
船堀駅周辺は2031年に区役所本庁が移転されることが決まっており、それに伴い、船堀駅周辺は商業をはじめ、公共施設や住宅地といった多様な都市機能が整備される見通しとなっています。
また、区の中心となる地域として、交通インフラの充実も図られる予定で、特にバス交通の利便性向上が期待できます。これにより、区内の移動もさらに快適になるでしょう。
こうした背景から、船堀駅周辺は今後ますます整備が進み、暮らしやすさの向上が見込まれる注目の地域となっています。
江戸川区
中古マンション売却相場の
2022年から現在までの動向分析と
2025年以降の需要予測
江戸川区 中古マンションの売却価格推移
【表 2022年~直近の中古マンションの平均売却価格推移(単位:万円/月 )】
2022年はこれくらいで売れました
仲介 3,938万円で売れました
買取 2,757万円で売れました
2023年はこれくらいで売れました
仲介 4,183万円で売れました
買取 2,928万円で売れました
直近はこれくらいで売れています
仲介 4,399万円で売れました
買取 3,079万円で売れました
江戸川区で売れた中古マンションの特徴を比較
江戸川区で売れた中古マンションの特徴を、年次で比較します。
2023年は2022年と大きな変化はなく、「築年数24年」「専有面積68㎡」前後の中古マンションに人気が集まりました。
【江戸川区で売れた中古マンションの特徴 年次推移】
売れた特徴 | 2022年 | 2023年 |
---|---|---|
築年数 (平均) |
25.0年 | 23.8年 |
専有面積(平均) | 67.1㎡ | 68.1㎡ |
価格(平均) | 3,938万円 | 4,183万円 |
2025年以降の中古マンション需要予測
ずばり、
江戸川区の中古マンションは、
- 今後も全域で需要が見込めるでしょう。
- 特に再開発が進行中の小岩駅周辺に注目が集まっています。
江戸川区で高まるマンション需要
江戸川区の中古マンションの売却価格の推移を見ると、上昇傾向となっています。
江戸川区を含む城東地区のマンションの成約件数も2022年から2025年にかけて増加しています。
【中古マンション成約件数 比較】
年/月 | 取引件数 |
---|---|
22年3月 | 386件 |
23年3月 | 435件 |
24年3月 | 483件 |
25年3月 | 624件 |
参照:レインズ|月例マーケットウォッチ 2023年(令和5)年3月度
参考:レインズ|月例マーケットウォッチ 2025年(令和7)年3月度
総務省統計局が発表している持ち家比率のデータによると、2018年時点での東京都の一戸建て比率は26.8%に対して、マンションといった共同住宅の比率は71.1%と大幅に上回っていました。
また、東京都の共同住宅の比率は全国平均(32.7%)と比較しても40%近く上回っており、2025年以降も江戸川区の中古マンションはニーズがあるといえます。
参考:総務省統計局|「社会生活統計指標 −都道府県の指標− 2022」
再開発により小岩駅周辺に注目は集まる
江戸川区のマンション需要は現在、「小岩駅」周辺で高まっています。
小岩駅周辺では再開発事業が進められており、2031年には駅前広場と複合施設を一体化させたエリア「COIWA PARKs」が完成予定です。
再開発に伴い、小岩駅周辺には「プレディア小岩」や「パークシティ小岩 ザ タワー」といった新築マンションが建てられています。
特にパークシティ小岩 ザ タワーは、住居・商業・教育機能が融合したタワーマンションとなっており、1LDKから4LDKまでの多彩な間取りが用意されています。
そのため、単身世帯からファミリー世帯まで幅広い層から注目が集まっています。
再開発によって小岩駅周辺の魅力が高まっていくことで、新築マンションのみならず中古マンション需要も喚起されることが期待できます。
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江戸川区 土地売却相場の
2022年から現在までの動向分析と
2025年以降の需要予測
江戸川区 土地の売却価格推移
【表 2022年~直近の土地の平均売却価格推移(単位:万円/月 )】
2022年はこれくらいで売れました
仲介 5,473万円で売れました
買取 3,831万円で売れました
2023年はこれくらいで売れました
仲介 6,362万円で売れました
買取 4,453万円で売れました
直近はこれくらいで売れています
仲介 7,329万円で売れました
買取 5,130万円で売れました
江戸川区で売れた土地の特徴を比較
江戸川区で売れた土地の特徴を、年次で比較します。
2023年は2022年と比較して、より広い面積の土地に人気が集まり、「135㎡」前後の土地を中心に取引が行われていました。
【江戸川区で売れた土地の特徴 年次推移】
売れた特徴 | 2022年 | 2023年 |
---|---|---|
面積(平均) | 126.13㎡ | 135.06㎡ |
価格(平均) | 5,473万円 | 6,362万円 |
2025年以降の土地需要予測
ずばり、
江戸川区の土地は、
- 23区の中でも地価が安価であることから、人気は継続するでしょう。
- 区画整理によって篠崎駅周辺の土地により需要が見込めます。
地価は都内の中でも比較的安価
上表の江戸川区における土地の売却価格の推移を見ると、上昇傾向となっています。
東京23区の土地価格は全体的に上昇しています。
ただし、江戸川区の住宅地の㎡単価は都内23区の中でも41万3.200円と比較的安価です。
実際、江戸川区に隣接する江東区(59万3,600円)、墨田区(54万300円)は、江戸川区より高いです。
そのため、「都内に住みたいけどなるべく費用を抑えて家を建てたい」と考えている人にとって江戸川区は人気があります。
23区内なので都心まで通勤・通学しやすい点で魅力が高く、ファミリー層を中心とした幅広い世代からの需要が今後も見込まれるでしょう。
篠崎町の土地需要がさらに高まる見込み
江戸川区では区画整理も進んでおり、特に注目を集めているのは篠崎町周辺です。
現在、篠崎町では篠崎駅周辺を中心に大規模な土地区画整理事業が進行中です。
「安全で安らぎとにぎわいが共存するまち」としてインフラ整備や密集住宅地の再編、老朽家屋の建て替え促進などが予定されています。
具体的には、行き止まり道路を解消し、通り抜け可能な道路を増やして避難経路を確保したり、沿道緑化を推進して緑豊かな空間を創出したりすることなどが挙げられます。
今後、防災性と快適性を備えた住宅地が形成されるでしょう。
以上のことから江戸川区全域、特に篠崎町における土地需要は高まっていくと予測されます。
江戸川区の不動産市況に関連する
重要マクロデータの推移
人口推移と人口増加率
人口は69万人前後を維持
江戸川区の人口は2025年3月時点で69万3,421人です。
昨年の同時期は69万710人であったことから、3,000人近く増加しています。
江戸川区の予測では、総人口は今後も増加傾向が続くが、2030年をピークに減少へ転じるとしており、2060年には63万5,000人となると見込んでいます。
実際の増加幅を見ても、2014年3月から2015年には約6,000人増えていたのに対し、2024年3月から2025年では約5,000人と増加人数は減少していました。
参考:江戸川区役所 生活振興部住民情報課|町丁目別世帯と人口・年齢別人口報告〈2024年度〉
参考:江戸川区役所 生活振興部住民情報課|町丁目別世帯と人口・年齢別人口報告〈2023年度〉
参考:江戸川区役所 江戸川区経営企画部|江戸川区人口ビジョン
年齢構成について
少子高齢化の進行
2025年3月時点の江戸川区の年齢構成は、以下の通りです。
- 年少人口(15歳未満):約11.4%
- 生産年齢人口(15~64歳):約67.4%
- 老年人口(65歳以上):約21.2%
国勢調査が行われた2020年の結果と比較すると、年少人口は約1.4%減少、生産人口年齢は約1.3%、老年人口は0.1%増加という結果でした。
3つの区分の中で年少人口のみが減少しており、少子高齢化の進行がうかがえます。
世帯数について
世帯数増加による明るい影響
江戸川区の2025年3月時点の世帯数は35万9,984世帯です。
10年前の2015年は32万2,837世帯であり、比較するとおよそ3万世帯以上も増加しています。
また、1世帯あたりの人数を見ると、2025年は約1.9人、2015年は約2.1人でした。
世帯数の増加は1世帯あたりの人数が減少していることが影響しています。
加えて、不動産市場を下支えする材料となるため、良い傾向といえるでしょう。